人と組織をサポート 女性農委登用と新規就農者確保 岡山県農業会議

 岡山県農業会議(片山虎之助会長)は、「人と農地のサポート」に取り組む中で、女性農業委員の登用促進と新規就農者の確保対策を重点に活動している。
 女性農業委員の登用促進では、今年4月に改正農業委員会法に基づき農業委員会が新体制になる1市2町(笠岡市、和気町、奈義町)の首長と議会議長に、農業会議は「おかやま女性農業委員の会」とともに女性の登用を要請した。
 また、年2回開催する女性農業委員の研修においては、地域における耕作放棄地解消活動などに対する意見交換や、6次産業化をテーマにした食品企業との交流会を開催するなど女性ならではの視点や発想をいかした活動を積極的に展開している。
 新規就農者の確保対策では、県、県農林漁業担い手育成財団、県農協中央会の4者と連携し、県段階の窓口として就農相談者にさまざまな情報を提供するとともに、地域の農業普及指導センターや市町村、管内の産地と連携して岡山県独自の「産地研修」を実施している。
 岡山県では1993年度から全国に先駆けて産地と連携した月給制の新規就農研修制度を設けており、2014年度までに農業実務研修を終了した205人のうち165人(80.5%)が中核農家に育っている。
 農業会議では、関係機関と連携して就農相談会を積極的に開いており、今年度も県内外で27回開催するとともに、2004年から無料職業紹介の許可を受けて農業法人の求人情報提供などにも対応している。

写真上=和気町長へおかやま女性農業委員の会会長らが要請

写真中=笠岡市長へおかやま女性農業委員の会副会長らが要請

写真下=奈義町長へおかやま女性農業委員の会副会長らが要請