スピリット 酒米栽培し地域活性化 広島 三次市農業委員会会長 橋本 洋資さん

 橋本洋資さんは、今年1月に酪農経営を後継者に移譲し、今は地域のNPO「元気むらさくぎ」で地域活性化に奮闘中だ。元気むらは2009年に同市作木町とその周辺地域の観光・産業・農業の振興を目的に設立。橋本さんは、地域支援事業担当の理事として地域特産物の企画・加工・販売などを担い、商談会の出席から農水産物加工原材料の手配など忙しい毎日を送っている。
 橋本さんを含む農業青年たちが1999年、県北の小さな村を元気にしようと「作木らしさ」と「自分たちの持てる力」で何かできないかと考え、酒米(八反錦)を栽培し、地酒を造った。それが自慢の一品「わかたの酒」だ。わかたは、自分の家の広島弁。今では作付面積も順調に増加し、元気むらの主力加工品となっている。「今後も地域資源を活用した特産品開発に力を注ぎます」と熱く語る。

写真説明=「わかたの酒」を手にする橋本さん