スピリット 生活できる農業へ積極支援 長崎・佐世保市農業委員会会長 迎 芳人さん

 「耕作放棄地解消、農業者年金推進、農地集積情報活動、制度改革の専門部会を設けて、農業委員で分担しています。これで各農業委員がより責任を持って取り組むようになりました」というのは、佐世保市農業委員会の迎芳人会長。
 「農業委員は、地域の農業や農地を守るために必要」とし、最近は高齢の農地所有者から農地の受け手探しの依頼が増えており、利用権設定や農地中間管理事業を活用して地域の担い手に集積を推進する考えだ。
 同市は県北最大の都市だが、都市近郊から中山間地、離島まで、さまざまな農業経営が展開されている。
 「地域の農業者が適地適作で農業を営み、それできちんと飯が食えることが最も大切。これが後継者の確保と、地域社会の維持・発展には不可欠です。農業委員はその支援を行う重要な役目を負っています。今後もこの役目をしっかりと果たしたい」と力を込める。

写真説明=朝長則男市長に建議書を手渡す迎会長(右)(昨年9月撮影)