スピリット 地域を巡回し状況把握 岩手 北上市農業委員会・農地利用最適化推進委員 及川 定美さん

 「農業委員と農地利用最適化推進委員の橋渡し役になって、委員会活動を活発にしたい」と北上市の農地利用最適化推進委員・及川定美さん。2010年4月に農業委員に就任、2期6年務め、今年の4月から推進委員に。年間の活動件数は県内上位で、多い年には200件を超える。毎月2回は地域を巡回し、農家や農地の状況を把握。後継者育成にも力を注ぐ。「農業関係制度を熟知し、担い手に伝えることも役割の一つ」
 同委員会は4月に新体制に移行。農業委員と推進委員の情報と活動を共有するため、市内を6地区に分け、地区ごとに両委員の地区会議を開催し、推進委員の地区代表が活動について提言する機会を設けるなど、積極的に活動できるよう工夫を凝らす。
 「一人でできることには限りがある。農業委員と推進委員が連携し、切磋琢磨(せっさたくま)しながら活動して地域農業の発展に寄与したい」と熱く語る。