農委魂 農地パトロールに全力 新潟 長岡市農業委員会会長 高橋 信昭さん

 「農地パトロールと情報提供活動は農業委員必須の仕事」と語るのは長岡市農業委員会長の高橋信昭さん。農業委員は現在6期目。
 言葉のとおり絶えず地域を巡回する高橋さんは、遊休農地再生に力を注ぐ。
 2004年の中越地震以後、荒廃していた小規模農家の農地を所有者に働きかけ、高橋さん自らの手で再生してきた。2アール程度から20アール程度まで、大小合わせ1ヘクタール以上に及ぶ。
 また、他地区で昨年再生した畑に、リンゴを植栽しようと、持ち前のフットワークの良さを生かし、山形県と長野県に出かけて積雪地に適した品種を選んだ。
 現在、同農業委員会は中山間地農業の問題を検討する。「中山間地の発展がなければ日本農業の存続はない」が高橋さんの信念だ。「担い手育成が課題」との意識を持って、同僚の委員と管内の農地をパトロールをしながら議論を進めている。