新生・農業委員会に期待する

 大改正された農業委員会法。その施行が今年4月に迫る。農業委員会、農業委員、そして新たに設けられる農地利用最適化推進委員への期待や取り組むべき課題、これからの時代求められる活動は何か。森山裕農相、全国認定農業者協議会・平澤協一会長、全国女性農業委員ネットワーク・伊藤惠子会長に聞く。

森山裕農相

――農業委員・農業委員会が果たしている役割・機能をどのようにお考えですか。

 農業委員会あるいは農業委員の皆さま方には、日頃から農地制度の円滑な運用に大変なご尽力をいただいております。まず、そのことに深く感謝を申し上げたいと思います。
 農業委員会は農地に関する市町村の独立行政委員会ですから、一つは担い手への農地利用の集積・集約化ということがあると思います。二つ目には、耕作放棄地をどう解消していくかということがあると思います。また、新規参入の促進など、農地利用の最適化を積極的に進めていく上で大変重要な役割と機能を担っていると考えていますし、「農政新時代」の中核的な役割を農業委員会・農業委員の皆さんに担っていただくことになると思っています。