人と組織をサポート 岩手県農業会議 岩手アグリ新世会の活動支援

 岩手県農業会議(佐々木和博会長)は、県認定農業者組織連絡協議会や県農業法人協会など、経営者組織の事務局を担う。その一つに県農業法人協会の若手組織「県農業法人協会岩手アグリ新世会」(佐々木勝志会長、会員40人)がある。
 新世会の会員は、法人協会会員の後継者や従業員、法人志向の農業経営体やその後継者など。会員が抱える疑問や不安などを解決するために議論をして行動する組織として2013年7月に設立され、3年目を迎える。東北では初めての法人協会の若手組織だ。
 これまで新世会では、経営管理能力向上に向けた勉強会、会員の経営上の課題解決に向けた研修会、自らの生産物や加工品の首都圏への販路拡大などの活動を行ってきている。
 勉強会は、岩手県立大学と連携し、これからの経営者に求められる経営資質向上のための講義、SWOT分析による自己の経営の強みと弱みの把握と討議で、自らが目指す経営の実現に向けた知識などを習得した。
 課題解決のための研修会では「会員の新たなチャレンジ」をテーマに、会員の取組事例を発表して会員間の情報共有やグループ討議を行った。
 首都圏への販路拡大では、昨年11月に日本農業法人協会が主催するファーマーズ&キッズフェスタ2015に出展し、農産物や加工食品を消費者に直接PRするなど積極的に活動している。
 今年3月には秋田、福島の若手組織との意見交換会を開き、3県合同での活動を今後展開するなど、さらに組織を発展させる活動に取り組む。
 農業法人を担う若手が集う新世会の活動は各方面から注目されている。事務局を担う農業会議は、新世会会員が、岩手農業の一翼を担う次世代の経営者に育つよう、今後も組織活動のサポートを続ける。

写真上=経営研修会のグループ討議

写真下=ファーマーズ&キッズフェスタ