農委魂 児童に食育・農作業を指導 富山・舟橋村農業 明和善一郎さん

 日本一面積の小さな舟橋村で農業委員を務めて今年で14年目の明和善一郎さん。農業委員歴を重ね、地元の農業振興に大きく貢献している。
 2006年から毎年、地元の保育所や小学校向けに食育活動の一環として、枝豆用の大豆の苗植えや大根の種まきから収穫などを企画・指導している。
 小学校の全校生徒で実施する田植えから収穫までの一連の体験では、昔ながらの脱穀機での体験も行っている。耕作しづらく、将来耕作放棄地になる可能性が高い田んぼを借りて実施しており、耕作放棄地の発生防止にも貢献している。
 「昔と比べて子どもたちが畑や田んぼに入り、土を触る機会がとても減った。少しでもこの活動を通して食と農への関心を深めてもらいたい」と明和さん。
 今後も次世代への食育活動を継続し、食と農の大切さを広げていく。