強い産業へ発展しよう! 福井県農業再生協議会・福井県農業会議

「元気なふくいの農業」躍進大会開く

 2月27日に福井県立大学で、2018年度「元気なふくいの農業」躍進大会が、福井県農業再生協議会(田波俊明会長)と福井県農業会議(牧野百男会長)の主催のもと開かれた。同大会は、県内の農業者が一堂に会し、生産・経営意欲を高め、福井の農業が強い産業へと発展していくことを目的に、毎年開催している。

 当日は、認定農業者、農業法人、集落営農組織、集落リーダー、各関係機関など450人が参加。来賓には、福井県知事の西川一誠氏とJA福井県グループを代表して、JA福井県中央会副会長の宮田幸一氏が出席した。
 大会は、2018年度全国優良経営体表彰農林水産大臣賞(担い手部門)を受賞した(有)かみなか農楽舎取締役の下嶋幸夫氏らが人材育成の取り組みについて紹介した。
 (株)兵庫大地の会代表取締役・衣笠愛之氏は「これからの農業の進むべき道―農地の利用と6次産業化の取り組み」をテーマに講演。若い稲作後継者を集めた同社は、栽培面積1450ヘクタールと日本最大級の農地面積を誇る。住民を主役とした地域の環境整備、攻めの農業、発想の転換など、衣笠氏の未来を見据えた取り組みに参加者からは「非常に参考になった」「農業を守ることばかり考えてきたので、攻めの農業の考え方が素晴らしい」などの声が上がった。
 青年農業者の立場から活動事例を発表したのは、H30県農業青年交換大会プロジェクト発表で最優秀賞を受賞したWakasaAgri21の山本聡氏と優秀賞の坂井地区青年農業者クラブの田中勇樹氏の2人。県農林水産部は、農家全体の所得の最大化などみんなが生きがいをもてる農業を目指す「新ふくいの農業基本計画(仮称)」などを説明した。
 1999年の第1回から今年で21回目の開催となった同大会。今回は「人材育成」に視点を当てた大会となった。今後も農業者が今求めていることを捉え、農業者が自身の経営の参考になるような大会にしていく考えだ。

写真上=あいさつする牧野会長

写真下=兵庫大地の会の衣笠氏による講演