農委魂 遊休農地解消へ農地パトロール 鳥取・倉吉市農業委員会会長 山脇 優さん

 倉吉市農業委員会の山脇優会長は「遊休農地の解消と農地の有効利用」に向けて農地パトロールに力を入れている。2002年に農業委員に就任、現在5期目。2011年から会長として委員の先頭に立って活動する。
 同市は農業従事者の減少などで作付けされない農地が目立ち始めた2006年に「遊休農地解消対策事業」を市単独事業として予算化し、解消対策に着手。農業委員会が毎年実施する農地パトロールで、遊休農地と判断した農地の所有者に意向調査を行う。貸し付けを希望する場合は、近くの担い手などに、この遊休農地解消対策事業を活用した解消事例を紹介する。市単独事業のため、国の事業と異なり、すぐに着手できるから農業者から好評を得ている。
 新規の遊休農地が発生し、解消が追いつかない状況だが、「隣地に迷惑をかけないように遊休農地を担い手にあっせんし、解消していきたい」と話している。