女性農業者の活躍目指す 栃木・日光市農業委員会

 日光市農業委員会(星一徳会長)は、農業委員11人、農地利用最適化推進委員19人の計30人の体制で活動を行っている。このうち女性は農業委員で4人、農地利用最適化推進委員で3人が就任しており、女性委員数は県内トップとなっている。

農機具の知識を学び、事故を防ごうと開かれた「女性のための農機具安全講習会」。刈払機を使って操作を学んだ 

 同委員会では、女性農業者の活躍による農地利用の推進を目指しており、女性農業委員らが中心となった活動を展開している。
 2019年11月25日に開催された「女性のための農機具安全講習会」もその一つだ。
 この講習会は、日頃取り扱う機会のある農機具についての知識を学び、農機具の取り扱いによる事故の防止を図る目的で開催され、女性農業者ら40人以上が参加した。
 講習では、農機具など機械の製造・販売を行う(株)やまびこジャパンの小林義彦栃木営業所長による刈払機の使い方や注意点の説明が行われた。
 その後、いくつかのグループに分かれ、JAかみつがサービス(株)日光農機センターの職員の指導の下、実際に刈払機のエンジンをかけて操作方法を学んだ。参加者らは「かかりやすい」「軽い」など感想を口にしていた。参加した女性農業者らは、「草刈り以外でメンテナンスのやり方など、すごく勉強になった」と感心していた。
 女性委員らはこうした活動を今後も継続していく考えだ。

使い方や注意点の説明を聞く参加者
星一徳会長
福田絹江職務代理

 星会長は「今後の農業の現場には、女性農業者の活躍が欠かせない。今回は、農機具の中でも一番身近であるが、事故も多い刈払機の安全講習を行った。最終的には資格を取り、地域に知識や技術を広めていってほしい」と話す。
 女性農業委員の福田絹江会長職務代理は、「今後も現場で頑張る女性農業者が安全に働くために必要な活動を継続していきたい。また、子供たちへの食農教育や婚活活動など、身近な農業委員として目に見える活動をしていきたい」と語る。