農委魂 県内初の女性農委会長誕生 岐阜・瑞穂市農業委員会会長 市橋 直子さん

 5月1日、岐阜県初の女性農業委員会長が誕生した。市橋直子会長は、旧巣南町時代から瑞穂市への合併を挟み、継続して農業委員を務め6期目。委員の中で最も経験年数が長く、信頼も厚い。
 「推薦していただける方がいらっしゃったことがうれしい。これもご縁」と笑顔で会長を引き受けた。
 約60年前、市橋さんは、それまで男子校だった農林高校に入学した初の女子生徒だった。同じ夢を持った先輩と結婚し、バラの施設栽培に挑戦。現在の経営を築き上げた。
 「これまで、遊休農地を再生して幼稚園児らとサツマイモの栽培・収穫体験をしたり、地元の小学生らと大豆を種から育て、収穫した大豆できな粉作り体験をしたりと、特に食農教育に力を入れて取り組んできました。これからもいろいろなことにチャレンジしたい。何ごとも挑戦。大切なのは調和・協力よ」。トレードマークの柔和な笑顔が輝く。