「地元の農地を守りたい」「女性の今後の道を切り開きたい」と語るのは、奥出雲町の農業委員を務める勝田律江さんと高橋惠子さんだ。
　2人は、戸別訪問に力を入れた農地パトロールを実践する。農地と農家をつなぐまとめ役として、遊休農地を担い手となる法人や農家へのあっせんに取り組んでいる。
　また、肉用牛を飼養している勝田さんは、地元の小学校と連携をとり和牛審査体験学習会を開催し、地域の将来を担う子どもたちに農業の魅力を伝えている。
　2人は「今後は若い女性が農業委員になってもらえるように、自分たちの活動を地域に幅広くPRしたい」と意気込みを語る。
　藤原一利・奥出雲町農業委員会会長は「女性農業委員が誕生して、委員会全体が明るくなった。今後、ますます活躍してほしい」と期待を寄せている。

写真説明＝高橋さん（左）と勝田さん