人と組織をサポート 「土地と人」対策に全力 愛媛県農業会議

 愛媛県農業会議(清家俊蔵会長)では、農業委員会のサポート組織として、農業委員会における業務が適正かつ円滑に行われるよう、「市町農業委員並びに農地利用最適化推進委員研修会」を実施している。今年は561人の農業委員と農地利用最適化推進委員らを対象に県内5会場で開催した。
 開会にあたり清家会長は「改正農業委員会法では、農地利用の最適化が業務の重点に置かれている。これまで以上に『土地と人』対策に全力を傾注していく必要があり、農業委員と農地利用最適化推進委員の連携による現場活動が何よりも重要。この研修を機に、地域での指導力を十分に発揮され、本県農業の振興・発展のために活躍してほしい」とあいさつ。
 研修会では、農業委員の選出方法が公選制から首長の選任制に変更された改正農業委員会制度をはじめ、農地法の概要として農地の権利移動や転用について、農地中間管理機構などの農地流動化施策について県農業会議や県担当職員から説明。
 来年の10月には全農業委員会が新体制に移行することから、原則として農業委員の過半数が認定農業者であることや、農業に専従しない中立委員を1人以上設けるなど、新体制における留意事項について、参加者らはメモを取りながら熱心に聞いていた。
 そのほか、農家の老後を支える農業者年金制度の説明や改正農業委員会法に基づく情報提供の一つのツールである全国農業新聞についての情報提供があった。
 今後、県農業会議は、年末に向け、さらなる農業委員会業務の効率化ならびに資質の向上を目的に、農業委員や農地利用最適化推進委員、事務局職員を対象にさらなる支援に取り組んでいく。

写真説明=農業委員と推進委員が一堂に集まり研修