農委魂 農業簿記を30年間指導 栃木・大田原市農業委員会会長 五江淵 皓さん

 大田原市農業委員会会長の五江淵皓さんは1999年に農業委員に就任、2005年から会長を務める。
 五江淵さんは、農業経営の自立化などを目的とし、会員に簿記記帳指導などを行う大田原地域農業青色申告会大田原支部(事務局=同農業委員会)に所属。菊農家(ハウス約2千坪)として長年、記帳・青色申告をしている経験を生かし、記帳指導の中心的役割を担う「農業簿記指導員」を約30年間務める。
 同支部では2015年度、会員に対する記帳指導会を10回開催。延べ557人が出席した。記帳指導会に限らず、普段の会話の中でも確定申告の考え方など気づいた点はアドバイスするように心がけているという。
 五江淵さんは「特に若い人に複式簿記などの基礎知識を学んでもらいたいと感じています。ぜひ入会して自身の経営に役立ててほしい」と話した。

写真説明=菊の芽かきを行う五江淵さん