列島最前線 島暮らしのリアル体験で定住を促進 山口・周防大島町 周防大島町定住促進協議会

5つの有人島と25の無人島からなり、美しい景観が広がる周防大島町                     

 山口県周防大島町は、人口約1万6千人のうち65歳以上が50%を超えるなど、過疎化と高齢化が進行している。そこで2012年に立ち上がった周防大島町定住促進協議会では、定住促進を目的に官民が連携したさまざまなサービスを提供している。

 同協議会が年3回開催する1泊2日の「島時々半島ツアー」は、2013年から始まった。島暮らしのリアルを体験するため、参加者を“お客さま”扱いしないのが特徴で、島で活躍する起業家の店や空き家を巡る。観光名所を紹介するツアーとは全くの別物だ。
 夜には島の住民との交流会が開催される。ツアーの最大の目的は「“知り合いのいる島”に変えること」。島に移住する心細さを払しょくしてくれる人がいれば、一歩前に進みやすい。そこで、交流会の時間を重視し、島で農業をしたい人が参加する場合には、地元の農家を呼ぶ。交流会に参加する島の人選には気を配り、ツアー直前にようやく決まるという。
 同協議会ではこのツアーのほか、2~4週間の短期滞在用のお試し住居として「島暮ら荘」も紹介している。一通りの生活用具を備えた古民家で、実際の賃貸物件の相場に近い金額に設定。それでも1カ月先まで予約で埋まるほどの人気だという。