列島最前線 食材の自給目指し農園運営 群馬 安中市子ども食堂連絡協議会

周囲を色鮮やかな花が彩る子ども食堂共同農園

 群馬県安中市の「安中市子ども食堂連絡協議会」は、2018年9月に市内の遊休農地を活用して共同農園を開園した。収穫した野菜は子ども食堂で提供する食事に使用される。共同農園の運営を通じて、地域住民との交流や行政との連携も生まれている。

 「寄付だけに頼らず、食材を自給できないかと考えたのがきっかけだった」と話すのは、共同農園を運営する同協議会代表の宇佐見義尚さん(72)。都内の大学で35年間教員を務め、2017年3月に退職し、同年9月に「ジジババ子ども食堂」を設立した。
 宇佐見さんは、同子ども食堂を運営する中で「寄付だけに頼ると、どうしてもその時々で食材が偏ってしまう」と悩みを抱えていた。そこで当時、同市内にあった他の2カ所の子ども食堂と共に協議会を立ち上げ、食材の自給を目指して共同農園の運営を始めた。
 「安中子ども食堂共同農園」と名付けられた約10アールの畑では現在、ハクサイやタマネギなどさまざまな野菜が栽培されている。畑の畝には、苗を植えた子どもの名前と作物名が書かれたプレートが並んでいる。
 水やりなどの日々の管理は近隣の住民数人が集まり、ボランティアで手伝っている。使用する農機具やたい肥などは、近隣農家や地元JAから無償で提供してもらったものが大半だと言う。