豚コレラ 隣接県の対策を強化

 豚コレラの拡大が続いている。岐阜県は3日、恵那市の農場で飼養豚の感染を確認したと発表。8日には愛知県長久手市の農場でも感染が確認され、飼養豚での発生は30例目となった。恵那市の農場では7日までに約4800頭を殺処分し、防疫措置を完了。愛知県では、長久手市の発生農場と飼養管理者が同じ瀬戸市の農場も合わせた2施設790頭の殺処分を8日中に開始した。
 同病ウイルスを媒介する恐れがある野生イノシシでの感染も深刻だ。福井県は6日、大野市で捕獲した2頭が同病の陽性だったと発表した。同県で同病にかかった野生イノシシが見つかったのは初めて。同県ではイノシシの捕獲地点から10キロ圏内にある養豚場に異常がないか毎日報告を求めるなど、感染防止策を強化する。
 野生イノシシを介した同病のまん延を防ぐため、農水省は2日、新たな対策を打ち出した。岐阜、愛知両県で進めていた野生イノシシの調査捕獲や経口ワクチンの散布を、隣接する富山、石川、福井、長野、静岡、三重、滋賀の7県でも実施するとした。罠の増設や捕獲個体の輸送、捕獲作業者の衛生対策、経口ワクチンの購入・散布などの費用を助成する。