農委魂 地域の活性化に貢献 千葉 山武市農業委員 鈴木 和子さん

 山武市農業委員の鈴木和子さんは、合鴨農法で水稲を栽培し、その全量を千葉県山武地域の郷土料理「太巻き寿司」に加工して地域の直売所で販売している。
 昨年10月にオープンした「松尾にぎわい処」でも販売する。この直売所は公民館と放課後児童クラブを併設する複合施設内にあり、旧松尾町役場跡地に建設された。庁舎解体前から地域住民で「松尾地域賑わい空間創出研究会」を設立し、施設を利用した地域活性化策の議論を重ねてきた結果だ。
 鈴木さんは結婚して農業に携わるようになり、農家生活改善研究会のグループ活動から起業した。その経験を生かし、当初から同研究会に関わり、農業委員として、女性起業家として貴重な意見を述べてきた。
 「手塩にかけて育てたお米を、さらにおいしく加工するのが太巻き寿司。これからも郷土料理を生かして地域の活性化に貢献したい」と笑顔で語った。