農委魂 消費者と生産者の架け橋に 神奈川・藤沢市農業委員 神崎 享子

 「自分は消費者と生産者の架け橋」と言うのは藤沢市の神崎享子さん。農業委員会の総会では疑問を素直に質問すること、意見をはっきりと言うことを心がけている。トマトなどを生産、直売しており、消費者と接して感じたことを意見に生かしているという。
 「農業は男性社会で、女性は後ろに下がりがち。農業も男女協力し合って活躍できるようにならなければ」。女性農業者が意見を言い合える場がないなか、農業者の声を伝えようと、市の地産地消委員会に一般公募で参加した経験を持つ。市で初めて女性農業者で農業委員になったのも男女共同参画を進めるためだった。
 「都市農業振興基本法にしても、意見を上げなければ農業者の声は生かされない。女性や若い人にも勇気を持って踏み出し、思いを伝えてほしい」
 これからも消費者や農業者の声を伝え、市内で頑張る若手農業者の力にもなりたいと意欲を燃やす。