上富田町農業委員会（萩原利治会長、委員15人）では、改正農業委員会法により来年2月の新体制移行に向けた準備を進めている。事務局で活動を支えるのが、職員の芝健治さん。委員会勤務は通算3年目。
　「新体制に移行しても農地法の厳正な実施や農業者年金の加入推進の重要性は変わらない。特に農業者年金は掛け金の国庫補助、全額が社会保険料控除対象など制度の魅力を知らない農家を0人にしたい」と語る。
　同委員会などが今年2月に開いた農業者懇談会では、農業者年金基金の中園良行理事長を講師に招き、制度の説明を行った。
　今後、後継者グループや農業者の奥さんも巻き込んだ制度勉強会の開催を検討中だ。
　「農家の老後の安心を確保することは、後継者の育成や新規就農対策にもつながります。地域の農業振興には、農年の果たす役割は大きい」と話している。

写真説明＝事務局活動を一手に担う芝さん