ストップ鳥獣害(173) 2018年度鳥獣被害対策優良活動表彰(7) 農村振興局長賞 富山市 石黒木太郎さん

富山県富山市の石黒木太郎さん(27)は、2016年11月に開業したジビエ専門食肉処理施設「大長谷ハンターズジビエ」で自らが捕獲したイノシシなどを処理加工し、地元の飲食店などを中心に販売している。2017年度には県全体のイノシシ処理頭数の約45%にあたる48頭を処理した。
「自分としては(イノシシが)悪いモノだから駆除するというより、ジビエでおいしく食べることが、結果的に駆除や獣害対策につながっている」と語る。
施設のある大長谷集落は、富山市八尾町の最南端に位置する山間地。石黒さんは20歳頃にこの地域に帰郷し、田んぼで作っていたコメのイネをイノシシに食べられて獣害を経験。これをきっかけに地元猟師の勧めもあり、23歳で狩猟免許を取得した。
「最初は自家消費目的で捕獲していたが、周囲から売ってほしいという声が寄せられるようになった」という。一方で「(販売すれば)絶対に売れると思っていた。おいしいから」とその味には自信を持つ。
販売するには処理施設が必要だった。そんな折、2015年に県外で開催されたイベントに参加し、個人で作れる解体所を見学。「これなら自分もできる」と思い、集落の納屋を譲り受けて処理施設に自力で改装。食肉処理業・食肉販売業の営業許可を取得し、猟師が自ら運営するものとしては県内初となるジビエ専門食肉処理施設を開業した。

写真=施設で処理加工をする石黒さん