ストップ鳥獣害(182) 愛媛県 「えひめ地域鳥獣管理専門員」制度を創設

講師の指導の下、イノシシの捕獲おりを確認               

 各地で農家を悩ませる鳥獣害。対策を強化しようにも、専門的な立場で現場に指導できる人材の不足が問題となっている。そこで愛媛県は昨年度、「えひめ地域鳥獣管理専門員」制度を創設した。目指すは鳥獣害対策のエキスパートの育成だ。
 市町村やJA職員、県の普及指導員、地域おこし協力隊員などが対象で、座学での基礎講座と現場での実践講座を重ねて知識や技術を身につける。最終的には修了試験と活動報告会で習熟度を審査。昨年度は10人の専門員が誕生した。
 特に実践講座に力点を置く。全員が1カ所で一度に講座を受けるだけではなく、受講生それぞれの担当地域でほぼ1対1の指導を受けられる形をとった。一口に鳥獣害といっても獣種や作目、地形などにより対策はさまざまなため、地域の実情に応じた手を打つ必要があるからだ。
 受講生は初めにそれぞれの地元の課題をテーマに活動計画を立てる。そして講師に迎えた専門業者とともに集落内を点検し、侵入経路の見極め方や罠・防護柵の設置方法、現場指導のノウハウなどを学ぶ。受講生はそれをもとに猟友会などと連携した対策を日常的に進め、定期報告会で活動経過を発表。講師からフィードバックを受け、さらに対策を磨いていく。