熊本地震から3年 創造的復興進む

 気象庁震度階級で最大の7の揺れに2度見舞われ、大きな被害を出した2016熊本地震から3年。県は2019年度末を目標に「創造的復興」に取り組んでいる。農業分野では、農地被害の大きかった重点3地区で復旧と合わせた大区画化が進展。経営効率が上がり、新たに人・農地プランの中心経営体に名乗りを上げる人も出てきた。2月末までに、営農再開を目指す被災農家の99%が再開を果たしている。

 亀裂や法面崩壊などの被害を受けた田畑は1万1千カ所を超え、農業用施設も5千カ所近くで損傷を受けた。
 この中で、県営事業で農地の復旧を行っているのは熊本市の秋津地区(一部益城町を含む172ヘクタール)、阿蘇市の阿蘇谷地区(63ヘクタール)、南阿蘇村の乙ヶ瀬地区(26ヘクタール)の3地区。農地の亀裂・陥没や用水路、畦畔、農道の損壊、山腹崩壊による土砂の堆積などの被害を受けたところだ。
 復旧工事に当たっては原形復旧ではなく「未来につながる基盤整備」で、大区画化や高収益作物の導入を進めている。人手不足で入札が成立せず、工事の開始は遅れたが、おおむね営農再開にこぎ着けた。

写真上=創造的復興で大区画圃場に生まれ変わった被災農地

写真下=大きな被害を受けた阿蘇谷17工区