【列島最前線】 放置竹林食べて解消 福岡・糸島市 糸島コミュニティー事業研究会

森林面積の0.6%(16万ヘクタール、2012年)を占める竹林。近年、災害や鳥獣害の発生要因となる放置竹林が拡大している。各地で飼肥料や食材での利活用が行われているが、機械設備が必要だったり使用量が限られる。そこで収穫しやすく、用途が広いメンマへの加工が注目され、全国に拡大している。

「竹メンマ」の製法を開発し、全国に広めているのは、福岡県糸島市で地域活動をしている糸島コミュニティー事業研究会の日高榮治代表(72)。事業母体の企業も経営し、年間4トンほどのメンマを製造。竹パウダーによる漬物用の「竹ぬか床」でも4トンほどの竹を利用し、地域の放置竹林解消に貢献している。
竹メンマは高さ1.6メートルまでの幼竹を採取し、縦に4分割して皮をはぐ。カットして1時間ゆでた後、30%濃度で塩漬け。製品化するときに塩抜きする。
中華料理で年間約3万トン使われるメンマの原料は麻竹で、ほぼ中国からの輸入。国産竹メンマは孟宗竹、真竹、淡竹など日本に自生している竹が使える。タケノコのように掘る必要がなく、根元から簡単に切り取れカットも容易。1年間は保存できるため、年間を通して加工できる。
食感が良く、どんな味付けもできる。日高さんは醤油漬けや甘酢漬けなどに製品化。糸島市内では豚籠包やちまき、おやき、カレーパンなどに幅広く利用されている。「和洋食や一般家庭食で広く使え、用途が広い」と日高さん。

写真=幼竹は採取も加工も簡単