【新技術】トマト害虫に「ロリオライド」有効

 農研機構はこのほど、トマトの害虫防除に、タバコ由来の天然物質「ロリオライド」が有効なことを発見した。
 この成分は、植物自身の害虫に対する抵抗性を高めることによって被害を抑える。今回の実験では、ミカンキイロアザミウマやナミハダニのほかハスモンヨトウと幅広い種類に効果があった。
 実証でロリオライドを含む溶剤をトマトの葉に与えたところ、殺虫効果は見られなかったが、生存率と産卵数の低下が確認できた。害虫を直接殺さないため、薬剤抵抗性もつきづらいと考えられる。
 発見のきっかけは、タバコに強い害虫防除効果があることを見いだしたこと。その有効成分がロリオライドであることを突き止めた。
 ロリオライドは、カロテンを含む藻類や動植物に広く存在する天然色素であるカロテノイドの一種。カロテンが分解する時に生じると考えられる。作るには植物などから抽出するほか、カロテンなどからの合成が必要だ。
 今後、農薬メーカーや民間企業などと協力して製品化を目指す。