FRONT LINE 自家産乾燥野菜が人気 新潟・長岡市 たべたがり

 干すことでうまみが凝縮される乾燥野菜。近年は保存食としても需要が高まっている。新潟県長岡市の(株)たべたがりでは、主に自社農園で生産した野菜を加工し、約20種類の乾燥野菜を販売している。同社の経営理念は「お客さまのための、地域のための、社会のための会社でありつづける」こと。農福連携や高齢者雇用など、農業を通じて地域への貢献を目指している。

砂などの異物混入を防ぐため、丁寧に皮をむくパート従業員                         

 同社の設立は2011年3月。2012年6月には、同市では初の6次産業認定事業者になった。現在、約60アールの自社農園では、豚ふんなどの有機肥料を使い、約15種類の野菜やハーブを生産している。農地は地域の耕作放棄地だった土地を借り受けて再生した。
 普段、農園を管理するのは、同社の小林薫社長(48)と1人の従業員。週に数日は、地元の福祉施設から障がい者の職業訓練を受け入れ、除草作業などを手伝ってもらっている。
 自社の加工工場は、国の6次産業化支援事業の補助金を活用して2013年4月に建設した。エアシャワーやエックス線異物検査機などを導入し、衛生管理を徹底。原料となる野菜は、パート従業員が目視で確認し、ふき取り作業後に、洗浄機で洗っている。こうした作業で活躍しているのは、主に地元から採用した高齢者たちだ。