列島最前線 困りごとはわしらに 広島市 アグリアシストとも

都市開発と混住化が進む広島市安佐南区の伴・大塚地区で、地域に愛着を持ち農業を継続していかなければならないと危機感を持った人たちが「困りごとはわしらに任せろ」と立ち上がった。60歳以上の14人で組織する「アグリアシストとも」(西本正憲代表、70)。耕作放棄地の草刈りなどを請け負うが、目指すは消費者と生産者が連携して支え合う地域支援型農業だ。

同地区の面積は67平方キロで人口約3万9千人。田畑が広がる農業地帯だが、JR広島駅から車で40分と近く、都市化が進んでいる。一方で農業者の高齢化が進み、耕作放棄地も増加。地域の役職を引き受ける人も少なくなった。
メンバーは全員兼業農家で、JA広島市の組合員。うち6人は総代を務める。このままでは地域の農業がダメになり環境も悪くなると危機感を抱き、JAと連携して昨年9月に発足した。働く人が出資者であり経営者でもある組織を広島市が支援する「協同労働」モデル事業の指定も受けた。
活動拠点をつくり、トラクターや耕運機、草刈機などを装備。活動は耕作放棄地などの草刈りや田起こし、病害虫防除、農業機械の整備など「農家、地域の困りごと全般」だ。景観を守るため、雑木の伐採や水路の清掃、ビオトープの整備なども引き受ける。

写真=草刈り作業を終えた水田で、アグリアシストともをアピール