列島最前線 ブルーベリー中心の観光農園に年間3万人 東京・練馬区 練馬果樹あるファーム

これから旬を迎えるブルーベリー。健康への効果が認識され消費者の関心も高い。比較的栽培がしやすく、低木なことから観光農園としても最適で、全国的に栽培面積が増えている。東京都練馬区は、ブルーベリーを中心とした観光農園の開設を広報や施策を通じて後押し。数は年々増え、今では区内外から年間約3万人が訪れている。
同区のブルーベリー観光農園開設のきっかけは2002年。都市住民が農業を体験できる場を作りたいと考えた農家3人が最適な作物を思案し、浮かび上がったのがブルーベリーだった。JAと協力し、栽培技術などを学ぶブルーベリー研究会を立ち上げた。
区民の農業への理解向上に役立つと考え、2005年からは区も観光農園の取り組みを支援した。2007年に8園がオープンすると、関東ローム層の酸性土壌がブルーベリーの生育に適していたこともあり、年々増加。今では研究会に36園が参加し、30園が観光農園を開いている。区の栽培面積は約634アールだ。
同研究会の宮本正裕会長(63)は、収穫期となる7〜8月のほぼ毎週土曜日に摘み取り体験を受け入れている。年間約500人が訪れ、8品種170本のブルーベリーは摘み取りでほぼ全て無くなる。宮本会長は「区が開設日を区報のほか、ホームページでも告知しているため、区外からの来園者も増えている」と笑顔を見せる。
料金は研究会を中心に生産者で話し合い、100グラム200円(パック詰めの場合は300円)と統一価格にした。看板も全園でそろえて一体感を出し「練馬といえば観光農園」のイメージ作りをしている。
区は、告知をはじめ農園マップやPR冊子の作成などの広報に加え、観光農園開設に必要な苗木、パイプハウスや防鳥ネット、防草シートなどにかかる経費について、150万円を上限に2分の1を助成している。

写真=収穫期は夏休み期間にも重なり、子供連れでの来園が目立つ