日本農業技術検定試験 合格体験記 令和3年度

2年次に2級合格めざして 生徒の学習意欲を高める(愛知県立安城農林高等学校)

 愛知県立安城農林高等学校は、1901年(明治34年)に愛知県立農林学校として創設され、現在は農業科、園芸科、フラワーサイエンス科、食品科学科、森林環境科、動物科学科の6学科を設置して、生徒総数800人を超える全国でも有数の農業高校です。
 生徒に毎年度配付する同校の『農林ブック』には、年間の学習カリキュラムをはじめ学校生活に必要な情報を掲載し、その中で在学中に取得可能な資格制度を解説して、農業高校での学習の成果として多くの資格を取得して進学や就職にいかすための指導に力を入れています。
 とくに、1年次の学習カリキュラムには農業の専門科目の学習割合を増やし、早い段階から専門分野の習得にも重点を置いて、農業高校で学ぶことを入学した生徒にもしっかりと認識してもらっています。また、日本農業技術検定の2級合格者には履修1単位を付与して、アグリマイスター(農業高校生対象の顕彰制度)の上位顕彰につなげるなど、生徒自らが「1年次から日本農業技術検定3級を受験し、2年次には2級合格をめざす」ことを当然のこととして取り組み、農業の専門分野の学習意欲を高めていけるようにしています。
 日頃の授業での学習を積み上げて受験に対応していますが、本検定のテキストを読んで過去問題集にチャレンジすることが合格のポイントになるため、2級受験ではテキストや過去問題集を用いた受験対策が授業で実施されることもあります。
 こうした取り組みの成果として、令和3年度には3級受験者数212人で合格率9割、2級は受験者数56人で3割を超える合格率の実績を上げました(本検定の優良団体表彰を授賞)。


愛知県立安城農林高等学校