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日本農業技術検定試験 合格体験記 令和2年度

日本農業技術検定を活用して授業の理解度を測り、生徒の学習効果を高める(秋田県立秋田北鷹高等学校)

 秋田県立秋田北鷹高等学校は、平成23年、秋田県北部に位置する北秋田市4校が統合した総合制高校です。農業系2学科に加えて、普通科を併設、令和2年度には全校生徒582名が学んでいます。統合前の鷹巣農林高校を引き継ぐ生物資源科、緑地環境科には184名が在籍しています。例年、生物資源科の1年生が12月実施の日本農業技術検定を受験し、「農業と環境」の授業の一環として"全員合格"を目標に取り組んでいますが、令和2年度は3級に27名が合格して合格率90%を達成、同年度の農業技術検定の優秀校(農業高校の部)に選ばれました。
 本校では、受験対象となる生徒には、「せっかく農業を学ぶ学科に入学したのだから、その証しとなる農業技術検定の資格をとり、その資格を進学・就職する際にいかし、その後も証しを自信につなげていく」ことを説明して、生徒が納得して自主的に検定試験に取り組むよう指導しています。
 とくに授業では、検定試験の過去問題を活用して、問題の解き方を生徒同士で話し合ったり、農業政策に関する問題を生徒が調べて解いていくなど、試験問題を解くことで農業知識が身に付くように工夫しています。検定試験の1週間前になると授業の残り10分で3級試験の共通問題を解いて、生徒の受験意欲を高めています。
 また、試験結果は、その生徒の授業の理解度を測るバロメーターでもあり、たとえ合格しなくても、受験して正答した部分は学習の成果として評価しています。合否を問わず各自が理解の不十分なところは重点的に学習を積んで補い、不合格の場合でも積極的に次回の合格につながるように生徒を指導します。
 さらに、生徒の保護者にも学校での学習内容の紹介とあわせて、その効果を高めるための検定制度の重要性を説明して、保護者による協力も得られるようにしています。そうした協力が、生徒や先生方の農業技術検定に対する取り組みを大きく支えています。


秋田県立秋田北鷹高等学校

日本農業技術検定試験 合格者体験記 令和元年度

全生徒が3級を受検、"検定学習"で農業基礎知識の定着を図る(熊本農業高等学校)

 2級に挑戦する生徒も多く、検定資格を取得して大学進学や農業関連企業への就職にいかす。

 県立熊本農業高校は明治32年(1899年)に創設され、121年の伝統を誇り、校訓「敬天愛人」、建学の精神「其手足を低き地に動かし、心を高き天に置けよ」のもと、農業教育を通して豊かな人間性と社会を生き抜く力を育み、社会とともに進化し続ける人材を育成し、活気に満ちた学校創りを実践しています。 農業科、園芸・果樹科、畜産科、生活科、農業経済科、食品工業科、農業土木科の7学科21クラス、生徒総数860人の全国でも有数の単独の農業高校です。 生徒たちは学校農業クラブ活動に真摯に取り組んでおり、元年度(2019年度)には農業鑑定競技会やプロジェクト発表会で全国最優秀賞を受賞しています。部活動も盛んに行われ、相撲・馬術・ボクシングでは全国でも輝かしい成績を残しています。
 本校では、入学案内パンフレットで各学科での取得可能資格として日本農業技術検定を掲げています。1年次の授業で「農業と環境」を学習し、2年次の農業技術検定学習で農業の基礎知識の定着を図っています。また、選択科目については、それぞれの学科の特性を活かした教科のなかで学び、専門知識を深めているため、生徒もやりがいを持って検定の学習に臨んでいます。 農業学習を積んだ2年生の生徒約200人が3級を受検します。3年次には3級合格者を中心として2級の受検に挑戦する生徒も多く、農業知識を深めることで大学進学や農業関連企業への就職に結びつけることができます。特に、農業系大学では推薦入試等で農業技術検定の資格取得が参考にされることや授業料の減免などのメリットもあります。また、農業技術検定の資格を取得することで、本校のアグリマイスター上級取得者も増加しています。
 現在、2年次の12月を「全員受検」と位置付けていますが、今後はこれを1年次から受検するように各科で連携していくとともに、さらに上級取得のチャンスとそれを目指す生徒が増えるように、学校全体で取り組んでいきます。


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2級の団体受験を農学部で新規導入して農学系人材育成の一助に(茨城大学農学部)

 茨城大学農学部の教育目標は、国際的な視点による食料・食品の高度化および農業を核とした新産業創出で、地域の農業・地域コミュニティの活性化を支える実務型農学系人材を育成することだそうです。 
 そのため、農学部の学生が卒業時に身に付けているべき目標(ディプロマ・ポリシー)として、グローバル社会における農業・食料問題の包括的な理解や総合科学としての農学分野の専門知識と技術の修得などの能力を掲げています。
 農学部には食生命科学科と地域総合農学科があり、国際附属農業研究センターでは農場実習も行われています。令和元年度の日本農業技術検定については、作物学研究室が中心となって7月に有志でテスト受験を行い、12月には45人で2級の団体受験にチャレンジしました。卒業生は国・県庁公務員や試験研究機関、食品企業などに進むことが多く、就職にあたって学生の専門科目のスキルアップ、キャリア取得の促進を目的にしているそうです。

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農場実習の一環で1・2年生225人が受験、知識の修得が実習の理解を深める
(日本大学生物資源科学部)

 日本大学生物資源科学部の生命農学科では、1年生と2年生が受講する農場実習の中で日本農業技術検定の受験を取り入れています。合格目標は1年生が3級、2年生では2級としています。7月に1年生、2年生の約250名を対象に検定ガイダンスを行い、12月の検定では225人が受験しました。
 農場実習では、検定試験の内容に関するものをできるだけ取り入れて、学生にとっては実物を見ながら勉学できるので大変わかりやすくなったそうです。実習で本検定試験を受けるようになったことで、学生の目的意識が明確になり、農場実習に対する取り組み方も真剣になり、卒業後、農業に関する職業をめざす学生には修得している専門資格としてアピールできることをめざすとのことです。




組合員(農業者)との接点強化にむけて全正職員の3級資格取得を促進(JA上伊那)

 JAあげて「営農相談員」資格取得のために要件である3級の団体受験に取り組む。

 JA上伊那は、長野県南部に位置する中央アルプスと南アルプスに囲まれ、南北に沿って天竜川が流れる「伊那谷(かみいな)」と呼ばれる地域にある。管内の産業は、電子部品・輸送機械・情報通信などの工業もあるが、水稲を中心とした多品目栽培の農業も主要産業の一つである。桜の名所としても有名な高遠城址公園や中央アルプス駒ケ岳ロープウェイなど自然にも恵まれている。
 JA上伊那の管内は、伊那市、駒ヶ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村など2市3町3村にわたり、農協の組合員は正准30,700人、職員は正職員496人、総勢858人の大きな農協である。農産物の販売額では、米は県下有数の産地であるほか、小麦は強力粉の「ハナマンテン」、野菜はアスパラガス、白ネギ、ブロッコリーなど、リンゴは極早生種の「夏あかり」から晩生種の「ふじ」のほか長野県オリジナルのりんご3兄弟の「秋映」「シナノスイート」「シナノゴールド」、花は生産量日本一を誇るアルストロメリア、上伊那オリジナルの品種が中心のトルコギキョウなど、総額約140億円の販売額を誇っている。
 JA上伊那は、全職員にJA職員の基本である「農」の基本的な知識を身に付けて意識を高め、組合員との関係強化に役立てるため、「営農相談員」資格の取得を必須とした。令和元年度からは、JA長野県グループで「営農相談員」資格の取得条件を日本農業技術検定3級取得に切り替えたことから、当該農協においても既存の「営農相談員」資格の要件を日本農業技術検定3級合格とした。 「営農部門以外の職員を含め全職員が、スタンダードレベルの農業知識を持って組合員とコミュニケーションをとっていかねばならない」との方針を掲げてJA上伊那が取り組む2本柱として、①「営農相談員」資格取得と、②毎年全正職員を対象にした「農家体験実習」がある。
 「営農相談員」資格は、平成30年までに既にあった旧制度で109名の認証があったが、日本農業技術検定を活用して昨年度から元年まで新たに189名の登録(3級合格率は8割を超えている)がなされた。この「営農相談員」の認証取得は3か年計画で進めており、来年も未取得者には検定を受験してもらう計画だが、臨時職員にも自主的に受験する動きがでてきている。長野県下では、JA上伊那のような全職員に検定資格を取らせることにはなっていないが、元年度は11JAが一斉に日本農業技術検定の団体受験に取り組んでいる。

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組合員(農業者)との接点強化にむけて若手職員294名が3級資格取得に挑戦(JA香川県)

 JA組織・経営強化のために幅広く農業基礎知識を習得して人材の育成をめざす。

 温暖な瀬戸内海の気候に恵まれた香川県では、冬レタスやブロッコリーなどの野菜、マーガレットやナランキュラスなどの花き、麦などの生産が盛んである。JA香川県は、県内43JAが合併して平成25年に県下1JAとなり、正准組合員は約13万9千人、正職員は約2千1百人、販売額は約400億円である。
 JA香川県では、新規採用職員や若年層職員を中心に農業に関する基礎知識を身に付けるために、県内各地域の農家に出向いて農業体験を実施しているほか、令和元年から管内4会場において日本農業技術検定試験3級を35歳未満の職員を対象に受験することとした。12月には294名が受験して、合格率は約8割であった。3級の受験は若年層の職員約700人が対象となり3か年計画で取り組み、検定受験は組合員のニーズに対応できる職員を育成するために実施するもので、担当業務だけでなくJA職員として農業の基礎知識を修得して組合員や地域の方々の負託に応えられる職員に成長することを期待してのものである。




日本農業技術検定試験 合格者体験記 平成30年度

社会人になっても日本農業技術検定へ取り組む(JAハイナン)

 営農指導体制強化のため、JA職員の資質向上に日本農業技術検定試験を活用する。

 JAハイナンは、静岡県南部大井川の下流で御前崎半島に隣接する榛原郡南部の3農協(南榛原・榛原・ハイナン吉田)が平成5年に合併して誕生した農協です。当該地域は気候などの自然条件に恵まれ、レタスやミカン、花卉の生産のほか、茶の生産が盛んです。その中でも管内である大井川西岸に広がる牧之原台地は、わが国最大の茶生産地となっており、そこから生産される茶は最高の味と香りを誇っています。
 しかしながら、お茶の価格は高級茶の価格の低迷と4番茶を利用したペットボトル茶の普及・多様な飲料の消費拡大により、市場環境が大きく変動しています。当該農協としては、営農経済部が中心となって農協としての営農強化体制を図ることとし、平成30年12月に6チームの作物別指導体制を再編し、併せて人材の資質強化を進めることとしました。日本農業技術検定は、その準備として農業技術員、農業アドバイザーを対象に平成30年7月に2級25名が受験しました。結果は15名合格と好結果でした。農協では過去問題を配布し、職員は仕事の合間に独学で勉強しましたが、6科目が選択できる試験なので日頃の業務経験が活きたそうです。 農協の営農指導廻り(TAC)時に農家と話しても農業技術についての共通の認識が維持され、試験結果は農協理事会でも報告され、合格者は農協内で紹介されたとのことです。

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農業技術の知識取得の動機付け、勉学の到達度判定に効果的(名城大学農学部)

 名城大学農学部附属農場は名古屋市北に隣接する春日市にあります。農場実習は農学部学年定員約330名のうち、生物資源学科約110人が2年次で必須単位となっているほか、応用生物化学科や生物環境科学科の1年次・2年次の約180人が選択科目(農場実習・食品実習を含む)となっています。 農場の敷地は13haと広く、農地は10haを占め、作物(水田1ha),果樹、蔬菜、花卉、造園(竹類の見本園は全国有数)、畜産(鶏、牛)など6分野を網羅し、農場職員も教授1名、准教授4名、教職員のべ28名とかなりの体制となっています。
 同大学の卒業生は農業関連企業のほか、管内のJAや公務員として就職をすることが多いとのことです。日本農業技術検定については、平成30年第2回検定の2級団体受験から始めましたが、元々農業に馴染みのない学生が学科の授業や農場実習の体験だけでは制限がある中で、広く農業技術の知識を取得する上での動機付け、また自身の勉学の到達度の判定に役立てばという考えから取り組んだものです。就職するにあたりキャリアは必要ですし、JAや公務員(農業)に進んでも農業現場での共通の基礎的知識は求められるので、こうした検定試験の活用も農業技術の知識を取得する上での動機付け、また自身の勉学の到達度の判定に効果的であると認識しています。

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朝のHR前の学習も実施して「全員合格」に取り組む

 東京都立農産高等学校 食品科 松橋彩子

 本校では平成27年度から毎年12月に、2年生全員が3級を受験しています。園芸デザイン科、食品科各2クラスの合計140名全員合格を目標に取り組んでいます。平成30年度には最優秀校に選ばれ「全員合格」に大きく近づきました。 農業技術検定受験は普段の農業科目の復習として位置付けています。教材は、1年次当初に「過去問題集3級」「3級テキスト」を購入します。学習内容が科目「農業と環境」「食品製造」と重複する部分も多く、学習の定着を図るためにも活用しています。
 2年次からは試験の準備を始めます。本格的な試験対策は直前の11月から行います。3級は、知識を問う問題が出題されますので、くり返し学習をすることが合否を大きく左右します。2学期の授業の一部に、過去問を解く時間を設け、教員で分担し解説するなどしています。本校では朝のHR 前に毎日10分間、朝学習を実施しています。HR担当の協力も得て、この時間も受験勉強に充てています。しかし、基本的には、学校が勉強のペース配分を示し、成果を上げるための努力は生徒個人に委ねるスタイルをとっています。
 後半は、短時間で効率良く合格を狙う指導をしています。例えば、本校食品科の場合、「選択問題・食品系」の問題の殆どが、授業で学習済みで、生徒にとって難易度の低い問題が出題されているため、正答率100%を目指します。一方、「共通問題」は馴染みのない項目が複数出題されます。具体的には、害虫や農業機械についてです。生徒にとっては実際に見たことのないものが多いため、余裕がなければ試験対策から省いて良いと指示しています。害虫の種類1つに苦戦するのであれば、得意分野の「食品系」問題10題を確実に仕上げる時間に使う考え方です。農業技術検定3級の合格ラインは正答率60%が目安とされています。過去問を解く段階で、平均的に8割程度正答できることを目標として試験に備えます。 今年度から新たに個人表彰も設けられたそうです。本校の生徒にも、より高得点を目指している生徒もいます。「全員合格」並びに「個人表彰」両立を実現し、令和元年の初タイトルを狙います。

日本農業技術検定試験 合格者体験記 平成29年度

大都会東京の農業を支えるJAの人材育成のため日本農業技術検定を推進

 JA東京中央 営農経済部 西貝洸輝

 JA東京中央は平成8年に世田谷区、杉並区、大田区の6つのJAが合併して誕生し、大田区、品川区、世田谷区、目黒区、杉並区、新宿区など東京でも特に人口の多い地域を事業区域として、農業の発展と地域社会への貢献を目的としています。
 当JAの職員数は約330名で本支店15店舗があり、これまで営農経済部が主に営農指導員を対象として各種研修会を実施していましたが、平成28年度から研修の到達点の確認のために日本農業技術検定に取り組んでいます。
 平成29年度は第1回、第2回の合計で3級52名、2級32名、1級2名が受験しました。営農支援課が当初は窓口になりましたが、現在では金融・店舗の職員も検定に取り組み、組合員と接しても以前と比べてより相互理解ができるようになりました。なお、本検定の受験経費については世田谷区産業振興公社から各種資格取得の助成事業の適用を受けています。

「一致は力なり」―クラスで目標を共有することが大きな結果を生み出す

 大分県立三重総合髙等学校 3年3組担任 吉松泰介

 大分県立三重総合高等学校は、地域の4校が発展的に統合し平成18年4月に開校した学校です。今回2級最優秀校を受賞した生物環境科は1年次の1月に3級を受検し、40人全員合格、平均点84.3点を達成したクラスです。「一致は力なり」のクラス目標の下「やろう」という呼びかけに即応じる行動力のあるクラスだと感じています。
 2年次は修学旅行と日程が重なり受検はできませんでしたが、3年次に全員で2級を合格し、その勢いで進路目標も達成しようを合い言葉に放課後の補習や日々の課題に取り組んできました。進路指導や農業クラブ連盟事務局校として県大会の運営などに時間を割かれる中、クラス全員で受検した7月は23人が合格(合格率58.9%)、希望者受検の12月は6人が合格し、クラス39人中29人の生徒が2級を取得(取得率74.4%)という結果は健闘したと思っています。
 「日頃の授業の取り組みが検定結果につながるという信念から、検定対策のためだけの授業はしない」「実習時の一つ一つの作業の意味を理解させる」「1人1人が集団の成員としての自覚と責任感を持ち、目標達成に向けて最後まで諦めさせない」ことを常に心がけ取り組んできました。クラス全員で目標を共有することで「合格したい」という気持ちではなく、「合格してみせる、合格しなければいけない」という雰囲気が自然と生まれ、励まし合いながら頑張っていました。7月の2級検定に合格できなかった生徒が16名いましたが、進路も決まり、いわば資格取得の意味が薄れる中、12月に再挑戦をした14名の生徒、1級を受検した8名の生徒が出たことは損得を抜きにした生徒たちの志の高さに担任として感銘も受けました。
 進路指導の面接練習で「高校時代で一番頑張ったことは何か、またそこから得たことは何か」という質問には、ほとんどの生徒が全員で本気で取り組んだこの検定のことを堂々とした表情で語っていました。仲間と目標を共有することの素晴らしさ、そしてその目標達成に向け個々が本気で取り組む姿勢の在り方を本検定で知ることができたと思っています。4月からそれぞれの進む道は異なりますが、それぞれの場面で今なすべきことに全力を尽くせる人間であり続けて欲しいと願います。

日本農業技術検定試験 合格者体験記 平成28年度

農業技術検定試験 受験を推奨 職員の知識向上へ(JA東京中央)

日本農業新聞の記事に日本農業技術検定が取り上げられました。

JA東京中央は、日本農業技術検定協会が実施する日本農業技術検定試験の積極的な受験を勧めている。7月中旬には3級に職員30人、2級に10人がJAで団体受験をした。JAは自己改革を実践する中で「農」と「相談」でつながるJAづくりを目指し、主に営農経済担当職員が同試験を受験していた。昨年からは農業の知識を深めてもらおうと全職員に受験を呼びかけている。これまで、3級39人、2級4人が合格している。受験した職員は「農業を本格的に勉強する機会がなかったが、受験をきっかけに勉強する意欲が湧いた合格のためではなく、勉強して得た知識を農家に伝えていけるようにしたい」と話した。(東京中央)

元記事はこちらから

2級合格の秘訣は、少数精鋭で早朝補習!

愛知県立佐屋高等学校 農場長 亀嶋浩之

   本校は、大学科農業(園芸科学科1学級、生物生産科1学級)と大学科家庭(生活文化科2学級、生活情報科1学級)を併置している全国でも珍しい農業と家庭の専門高校です。農業を学ぶ生徒は1学年2学級で、愛知県の農業高校の中では規模の小さい学校に入ります。両学科共に動植物の生産を中心とする生産系の学科です。教育目標である「食料生産や動植物の利用に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、農業経営や関連産業で活躍できる人材を養成する。」を達成すべく、日々農業学習に励んでいます。日本農業技術検定に取り組んでいるのはこの2学科で、2年生の7月に全員(80名)が3級を受験し、3年生は12月に希望者(25~30名程度)が2級を受験します。3級の合格率は例年80~85%(全国平均は60%)ですが、2級の合格率が約70%(全国平均は20%)と非常に高くなっています。
   本校の指導方法は、2年生の年度当初に3級のテキストと過去問題集を全員が購入し、農業の各科目で分野を分担して、日頃の授業の中で教科書とテキストを照らしあらせながら学習します。同時に過去問題も解かせながら知識を深め、アクティブラーニング形式の授業を展開していきます。そして、夏休みや冬休みの宿題としても課しています。もちろんこの学習内容は、年間5回の定期考査の範囲に加えます。ですから、資格取得だけのために一時的に授業で取り扱っているわけではありません。そして、2級についてはさらに踏み込んだ学習を行います。3級合格者の中から特に点数の高い少数精鋭を選び、2級のテキストと過去問題集を使った通常授業に加えて、早朝補習(第0限、7:30~8:20)を農場長自ら行っています。2級の希望者は、主に農業クラブ活動に熱心な執行部役員や全国大会出場経験者がほとんどです。皆、4年制大学や農業大学校への進学のために非常に高いモチベーションを有しているので、テーマを与えて「調べ学習」をさせ、発表させると授業が効率よく進みます。
   2級の問題は、テキストや過去問以外の農業の今日的な話題からも出題されているため、早朝補習では、新聞やJA等の資料も参考にしています。特に最近は、「農業経済」や「農業経営」の分野からの難問の出題が多いため重点的に行っています。また、農業鑑定の学習とも関連させ、授業でプレゼンテーションを行うとき、過去に出題された動植物の写真と比較し、チェックしていきます。 このように、日本農業技術検定合格に向けての年間指導計画を立て、資格取得の学習を通して農業に対する興味・関心を引き出し、農業全般の教養を身に付けさせることが進路選択の幅を広げることにつながっていくと思います。

農業技術検定難関1級学科試験合格、倉吉農高生2人合格 陶山さん、丸野さん (2017・2・9 毎日新聞鳥取版)

県立倉吉農業高校 陶山智美、丸野文音

   倉吉市の県立倉吉農業高校(田中正士校長)の女子生徒2人が、日本農業技術検定1級の学科試験に合格した。高校生の1級合格は県内初で、2009年の検定開始以来、全国でも2人目、3人目の快挙となった。【松本博子】
   倉吉農では1級に3人が挑戦し、昨年10月から2週間ごとに過去の問題を解いて疑問点や弱点を発見・克服する対策で12月の受検を目指した。簿記や経済、条約、時事など高校生に難しすぎる分野は農場長の吉田要さんが解説を書き指導した。授業や大学受験、農場の当番などもあるなかで見事に合格証明書を手にしたのが生物科3年、陶山智美(すやまちみ)さんと丸野文音(あやね)さん。陶山さんは、農の体験や思いをつづる今年度の第44回毎日農業記録賞でも全国優良賞に輝いている。
   陶山さんは「農業経営、マーケティング、農業・環境政策や時事問題を重点的に勉強しました。これから目指す人は受け身ではなく自分から、前のめりになって学ぶ意識を持ってほしい」。丸野さんは「コツコツ積み上げてきたことが結果として表れ、非常にうれしく思いました。過去問を解き、間違えた問題や気になる問題は徹底的に調べてノートにまとめた。友達と一緒に挑戦して互いに競争したら良いと思います」としている。

日本農業技術検定試験 合格者体験記 平成27年度

『一致は力なり』のクラス目標の下「40人全員で合格」を合い言葉に挑みました

大分県立三重総合等学校 教諭 吉松泰介

大分県立三重総合高等学校は、地域の4校が発展的に統合し平成18年4月に開講した学校です。農業科に位置づけられている生物環境科の1年生40人が3級を受験し、40人全員が合格、平均点84.3点という結果をもたらせてくれました。

「日頃の授業の取り組みが検定結果につながる」という信念から、日々の授業展開にこだわり指導してきました。放課後の補習、毎日・当日課題等に本格的に取り組み始めたのは検定の1ヶ月前でしたが、授業に集中して臨み理解していたため、この時点でほとんどの生徒が合格する力を持っていました。1人1人が集団の成員としての自覚と責任感を持ち、目標達成に向け取り組み、その目標を成し遂げた。このことに自信を持ち、さらなる向上心を持って可能性を追求して欲しいと願います。

職員の営農指導資質の向上には「日本農業技術検定2級」資格は有効

JAグリーン近江 人事課 吉原 克典

滋賀県のJAグリーン近江(正組合員8,750人 平成28年1月末日現在)では今年初めて日本農業技術検定を団体受験した。全体朝礼での理事長による紹介がきっかけだった。受験者数は総勢160人で農協全正職員451人の約3割強にも上る。試験結果は、2級には92人が挑戦し合格率は32%、3級には68人が挑戦し合格率は94%であった。

JAグリーン近江には本店のほか15の支店があるが、人事課が事務局となり営農事業部のTAC職員を中心に、支店の営農経済担当者や他の事業部の職員等、支店・事業部を問わず多くの者が受験した。

2級受験者の感想として「日本農業技術検定のことは受験するまで知らなかったが、農業の実地に役立つ問題が多く、職員の資質向上には有効な試験ではないだろうか」、「最近は農業経験のない職員も多いし、営農事業部以外の職員にも必要な知識だ」という声も聞かれた。

2年前には大規模ファ-マーズマーケット(きてか~な)がオープンし、600人ほどの出荷者から多品種の野菜・花卉・加工品が出荷されるようになった。また、管内では滋賀県特産の近江牛も飼養されており、職員の営農指導力強化がより一層求められている。

毎日の積み重ねが合格につながりました

静岡県立田方農業高校 食品科学科 食品加工コース 岩崎 朱子 

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・平成25年度
・平成24年度第2回
・平成24年度第1回

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